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zoom RSS 出羽三山世界遺産育成シンポジウム

<<   作成日時 : 2006/09/01 13:44   >>

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 出羽三山世界遺産育成シンポジウムが31日、鶴岡市羽黒コミュニティセンターで「世界遺産を目指して−その意義と地域の取り組み」と題して開催された。
 基調講演では筑波大大学院の黒田乃生助教授が
 これまで世界遺産の白川村荻町をフィールドに研究を続け、今後は、白川村はもちろんのこと、他のさまざまな国や地域の多様性に着目し、その場所における「歴史性」の捉え方、そこから発生する「保全」概念の異同、さらにその過程で「世界遺産」というしくみが与えた影響について明らかにしたいと思っています。フィールドワークと文献資料調査のバランスをとりながら研究をすすめていくつもりです。「景観」は「見る人」と「見られるもの」があって成立する現象ですが、個人的社会的背景によって双方がダイナミックに変化します。その変化するものを保全するとはどういうことなのか、できるだけ相対化した視点でとらえていきたいと考えています。また、人が住んでいるところを遺産として守ることの難しさは観光や交通、景観の変化などの多くの問題となってあらわれており、いずれも簡単に答えが見つかるものではない。しかし、様々な立場からの発言を通して、「守る」ことに関する問題点が整理され、住んでいる人が中心となって行政や専門家と連携しながらこれからも保存を続けていくことが再認識されたのではないかと考えられる。
 と述べている。
 続いて、「過去から未来へ繋ぐ地域の資産」をテーマに、コーディネーターに寒河江浩二氏(山形新聞社取締役編集局長)、コメンテーターに黒田乃生氏、パネリストに後藤赳司氏(出羽三山山岳宗教研究所主幹)、酒井賀世氏(財団法人致道博物館学芸員)、志田靖彦 氏(六十里越街道保存推進委員会委員長)、吉野公一 氏(庄交コーポレーション代表取締役社長)を迎えパネルディスカッションも行われた。
 場所を同じくして午後6時から羽黒山ファンタジー「山楽祭」が開催、番楽「楽劇大田楽」は、中世に全国を一世風靡しその後忽然と消えた幻の芸能音楽を、総合芸術家・狂言師の故野村万之丞氏が今日的に再現した作品で、羽黒中学校の生徒90名が舞った。そのほかに庄内地域伝統芸能である高寺八講、両所神社御獅子舞、湯田川温泉神楽、念珠関辨天太鼓も披露された。
 世界遺産リストへの登録は、物件を保有しようとする国が、世界遺産条約の締約国になることが必要。まず、各国政府は世界遺産条約を締結、国内の暫定リストを作成し、UNESCO世界遺産センターに提出、暫定リストに記載された物件の中から条件が整ったものを、原則として1年につき各国1物件(世界遺産を一つも持たない国を除く)をUNESCO世界遺産センターに推薦する。UNESCO世界遺産センターは各国政府からの推薦書を受理。 推薦された物件に関して、文化遺産についてICOMOS(国際記念物遺跡会議)、自然遺産についてはIUCN(国際自然保護連合)の専門機関に、現地調査の実施を依頼。ICOMOSとIUCNの専門家が現地調査を実施し、当該地の価値や保護・保存状態、今後の保存・保存管理計画などについて評価報告書を作成する。 UNESCO世界遺産センターに報告書を提出。世界遺産委員会はICOMOS、IUCNの報告に基づき、世界遺産リストへの登録の可否を決定する。
 世界遺産は、登録されたらそれで終わりではなく、世界遺産条約は、条約を結んだ国に、世界遺産の保護・保存を義務づけている。登録された世界遺産は、その保全状況について世界遺産委員会において継続的に検討され、必要に応じて改善の勧告がされる。世界遺産の登録は、ゴールではなく、より万全な遺産保護のスタートともいえる。
 世界遺産に登録されると、観光地としても有名になり、たくさんの人々が押し寄せる。自然が破壊されゴミが増えるなど、美しい景観がそこなわれるおそれも出てくる。日本を代表する山である富士山は、その美しい姿にもかかわらず、いまだ世界遺産に登録されていない。これは、沢山の登山者が訪れるためのゴミ問題や、車による自然破壊などが原因のひとつとされている。
 出羽三山は、庄内地方にひろがる月山・羽黒山・湯殿山の総称で、修験道を中心とした山岳信仰の場として、現在も多くの修験者、参拝者を集める。約1400年前、崇峻天皇の御子、蜂子皇子が開山したと伝えられ、文化財は、国宝の「羽黒山五重塔」、重要文化財の「羽黒山正善院黄金堂」・「羽黒山三神合祭殿及び鐘楼」・「月山神社出羽神社湯殿山神社摂社月山出羽湯殿山三神社社殿(旧日月寺本堂)」で、天然記念物としては「羽黒山のスギ並木(特別)」、「南谷のカスミザクラ」、「羽黒山の爺スギ」など。

世界遺産最新速報

 去る7月8日〜16日、リトアニア共和国の首都ビリニュスで第30回世界遺産委員会が開催され、新たに18の世界遺産が登録された(文化遺産16、自然遺産2、複合遺産0)。その結果、世界遺産リストに登録されている物件は合計830となった(文化遺産644、自然遺産162、複合遺産24)。
 また、今回の新規登録により、モーリシャス共和国が初めて世界遺産を保有することになったため、現在の世界遺産保有国数は合計138 カ国となる。
 さらに今回、5つの世界遺産が危機遺産リストから削除された。高層ビル建築計画により、景観破壊が危惧されて危機遺産に登録された「ケルン大聖堂」(ドイツ連邦共和国)は、高層ビル建築計画の縮小により危機遺産リストから除外された。そのほか、「シュッジ国立鳥類保護区」(セネガル共和国)、「イシュケル国立公園」(チュニジア共和国)、「ハンピの建造物群」(インド)、「ティパサ」(アルジェリア民主人民共和国)が危機遺産リストから削除された。
 一方、新たに2つの世界遺産が危機遺産リストに追加された。「ドレスデン・エルベ渓谷」(ドイツ連邦共和国)は、建設予定の橋が景観を破壊すると判断されたために、世界遺産リストからの除外も視野に、危機遺産リストに登録された。また、「Medieval Monuments in Kosovo(仮訳:コソヴォの中世建造物群)」(セルビア共和国)は2004 年に「デチャニ修道院」として登録されたものが拡張されたが、現地の政治不安によりその管理、保護が困難な状況であると判断されたために、同時に危機遺産リストにも登録された。

 さて、現在世界遺産リストに登録されている物件は合計830。これからも加速度的に増えてくる様相を呈しており、本県では10年後の指定を目指している様だが、10年後は現在の価値観と相当ずれが生じているのでは?

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