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zoom RSS 経済・文化フォーラムに安藤忠雄氏が特別参加

<<   作成日時 : 2006/05/17 18:36   >>

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第2弾北前船コリドール経済・文化フォーラム

 秋田県と山形県庄内地方を結ぶ海岸線を一つのコリドール(回廊)ととらえ、新たな地域経済文化圏の形成を目指す第2弾の「北前船コリドール経済・文化フォーラム」が16日、秋田市の県民会館で約1400人が来場し開催され、建築家で東京大特別栄誉教授の安藤忠雄氏らを講師に迎え、今回のテーマは「地方経済を再生させるために」で、活力ある地域づくりの方向を考えた。

 北前船コリドールとは、鶴岡―秋田間の海岸線延長約200`を、人口80万規模の一つの経済圏に見立て、協力して戦略を立てながら活性化を探ろうという構想。秋田公立美術工芸短大(秋田市)の石川好学長、東北公益文科大(酒田市)の小松隆二学長の2人が提唱。3月30日には東北公益文科大で、北前船コリドール会議庄内地区委員会(新田嘉一代表)が第1弾のフォーラムを開いた。秋田に会場を移して開催する今回の第2弾は、秋田商工会議所の渡邉靖彦会頭を代表とする北前船コリドール会議秋田が、両大学と共催して開催したもの。

 初めに、同構想を提唱する秋田公立美術工芸短大学長の石川好氏が「北前船コリドール構想の進め方」について説明。
 「敦賀、新潟、酒田、秋田などを含む日本海方面の経済圏は、かつては日本の経済の屋台骨を支えていたすなわちこれらの都市が北前船が行き交う流通拠点として人や物が交流した例えば、明治まで日本で人口が最も多かったのは東京ではなく新潟。これはまさに北前船による繁栄の証拠だ。このように、裏日本が経済・文化の中心だった時代がある。つい100年前まではそうした時代があったことを今の人々は忘れてしまっている。通常、地理的なものを考える場合、例えば経済圏であるとか、平面的に考える傾向がある。これに対して、コリドール(回廊)という概念で考えてみると、酒田−秋田間は、鉄道や道路で2時間でつながる縦のつながりである。この地域に80万の人口がある。秋田県、山形県という県域の枠を取っ払って考えると、ものの見え方が違ってくる。県境をとっぱらって、新しい概念を導入することが必要で、ものをつくるか、既にあるものを甦らせるかのどちらかだ。こうした回廊経済、回廊観光というのは、要は既にあるものをどうやって甦らせるか、ということ。コンセプトさえしっかりしていればいいものになる。枠を取り払えば新しいものが見える。一人一人が、自分も観光資源の一員という意識を持って欲しい。」と述べた。

 秋田大名誉教授の新野直吉氏が北前船の歴史について解説した後、小渕内閣で経済戦略会議、森内閣でIT戦略会議委員を努め、ビジネスの現場を歩き、生きた経済を理論的観点を踏まえて鋭く解き明かす東大大学院経済学研究科教授の伊藤元重氏が基調講演。「国土の均一な発展が望めない時代になり、発想の転換が必要になった。企業も地域も同じだが、いかに独自性のあることをやれるかが重要になる。」と強調、また「スマイル・カーブは、電子機械産業では事業プロセスの川上に位置する商品開発や部品製造の段階と、川下にあたるメンテナンスやアフターサービスの部分の収益性は高いが、中間の製造段階はあまり儲からない傾向がある。この様子を、縦軸に収益性、横軸に事業プロセスをとってグラフ化すると、両端が高く、中ほどが低い線が描け、ちょうどスマイルマークの口のラインのようになることから、スマイルカーブ現象と呼ばれている。」と述べた。

 最後のパネルディスカッションでは、特別参加の安藤氏を交え、伊藤教授、パソナ代表取締役グループ代表の南部靖之氏、ANA総合研究所代表取締役社長の浜田健一郎氏、東北公益文科大教授の高橋英彦氏がパネラーとなり、石川学長の司会で「地方経済を再生させるために」をテーマに意見交換した。
 最初に述べた安藤氏は、独学で建築を学び、アメリカ、ヨーロッパ、アフリカを旅した後、安藤忠雄建築研究所を設立。日本のみならず世界各地で様々な規模・用途の建築作品を実現、日本を代表すると共に現在世界で最も注目される建築家の一人。その作品・設計に業績に対して建築界のノーベル賞とも言われる「プリツカー賞」を授与、国際的に高い評価を得ている。1997年からは東京大学教授を務め、2003年には東京大学名誉教授、2005年には東京大学特別栄誉教授の終身称号が授与。建築分野以外では、植樹運動を通して自然環境の再生を目指す「瀬戸内オリーブ基金」を設立、阪神淡路大震災の震災復興支援10年委員会実行委員長を務めるなど広範囲に及ぶ。秋田県の印象、地方経済再生の問いには、「何もないところですね。」と歯に衣着せぬ率直な物言いで話す。また、「私は工業高校を卒業するときに、大学進学という選択もないことはなかったんだけど、経済的な理由と学力の問題で断念したんです。お金がなくて行けるところは大阪大学の建築ぐらいしかありませんでしたから、難しかったんです。そして必要なら働きながら学べばいいと思いました。・・・地方の時代だと言っても東京一極集中は変わっていません。・・・長寿ということの原点は人間の好奇心。女性は男性よりも好奇心が多いので長生きです。男性は定年すぎると、死んだようになってしまうから早く死ぬ(笑)。その好奇心の原点といえるのが、『まち』なんです。町全体が美術館のようなもので、楽しめるようにしなければならない。今の仕組みは、寿命が42くらいのころのものであり、今はその倍の85まで生きる。そういう時代の新しいパラダイムが必要。」と述べた。

 南部氏は、大学卒業の1ヶ月前に起業、人材派遣システムをスタート、以来“雇用創造”をミッションとし、新たな就労や雇用のあり方を社会に提案、そのための雇用インフラを構築し続けている。問いに対しては「1人のリーダーによって街は生まれ変われます。工場の誘致も必要かも知れませんが、人材の誘致が最も必要かと思います。」と述べた。
 浜田氏は、航空企業経営に関する調査研究機関として2004年ANA社内に設置した「ANA総合研究所」の機能をさらに強化、ANAグループが保有する知的財産を開発・発信・活用すべく、同機能を「株式会社ANA総合研究所」に集約・法人として設立した社長で、北東北の関心の高さの問いに対しては、「高まっておりません。まったく地域のイメージが出来てきません。」と辛い評価。
 高橋氏は、商社マン時代や国連薬物統制計画の事務所長を努めた経験があり、「地方経済を再生させるためには、愛とロマン」と率直に表現、また「出羽の国の仲間として、北前船ともう一つ鳥海山を加えたら、パワーが加わるのでは。」と提起している。
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