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zoom RSS 酒田西高3年の熊谷佳子さんが制作

<<   作成日時 : 2008/02/19 10:13   >>

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『呼吸する町〜歴史が息吹く空間〜』を目指し

 県立酒田西高等学校3年の熊谷佳子さんが制作した「呼吸する町〜 歴史が息吹く空間」が、「平成19年度全国高等学校総合文化祭(島根県)」に出品され、その独創的な視点について非常に高い評価を受け、先に行われた「第40回産経高校生文化大賞(主催:産経新聞社)」においても多数の応募作晶の中から、優秀賞(9点)に選ばれた。
 この作品は、山居倉庫周辺の街並みづくりについて熊谷さんが自分なりに考えたプランを立体にしたもの。歴史的建造物を守ることは、本来あるべき姿を伝えることが大切であり、本質を変えてはいけない。山居倉庫本来の美しい景観を守り新しく生み出す空間との共存を目指し、環境デザインを考えた。としている。熊谷さんの作品は、現在、酒田市庁舎ロビーに展示されている。
 今回の計画の中心となる「山居倉庫」は、酒田米穀取引所の付属倉庫として全12棟が建造された。その、設計は独創的で、米俵の熱を放散し、同時に屋根からの伝道熱を防ぐ為の二重構造の屋根、夏の西日や冬の強風を防ぐ為のケヤキ並木など、適温を保つ工夫がされている。この為、山居倉庫の米券は、いつでも換金できる程の権威と信用があった。また、すぐ近くに日本海を挑み、庄内米は北前船の西廻り航路で、大阪、京都、江戸へと廻送された。このように、山居倉庫は、流通の拠点としての重大な役剤を果たし、酒田の象徴的な存在となった。東日本一の庄屋である本間家を初め、軒を並べる廻船問屋、華やかな料亭等、酒田はとても活気あふれる商人の町として栄えた。
 今、その山居倉庫が変わってしまった。・・・と述べている。
 観光資源として注目をあびてしまった事により、本来裏側である12番目の倉庫は、飲食店や土産屋としてリメイクされ、店先にはカラフルなのぼりが立てられた。あたかも表玄関の様に。倉庫のすぐそばまで駐車場がつくられ、連日大型観光バスや乗用車であふれている。山居倉庫一帯の静かな景観は、壊されてしまった。観光客の数は大幅に増え、店の売上も好調で、その目的は達成されたのかもしれないが、当時をしのばせる山居倉庫本来の凛とした威厳のあるたたずまいは失われ、替わって、商業施設や観光バスが「顔」となってしまったような気がする。本来の風情ある山居倉庫の写真を撮る事は、もう不可能となった。いったいこれから先「何」を伝えていくというのだろう。・・・・?と。

 熊谷佳子さんは、 「何を伝えていくか」からスタートした。
 歴史的建造物を守ることは、歴史を受け継ぐこと。本来あるべき姿を伝える事が大切であり、本質を変えてはいけない。
 時代を超えて守り続けて来た人々の思い出や思い、米どころを象徴する建造物への誇りを伝えていく。山居倉庫本来の美しい景観を守り、より美しいものにしていく為にも、それを囲む周りの環境を新しく生み出していく。これがテーマ。
 山居倉庫は、そばを流れる新井田川の対岸からの姿が一番美しい、しかし、山居倉庫側から見た対岸の景色は、それを囲む周辺の環境として全く整備されていない状況だ。今回はその対岸の街づくりを、そこに住む人々、地場産業、観光、景観に配慮しながら考えた。
 酒田は、食べ物の美味しい町。寿司、中華そば、麦切り、むきそば、魚、弁慶飯、おにぎり、甘味が食べられる店や、地元の農産物や酒等の土産を販売する店を集めた。川岸は低い建物で,納涼床での飲食が楽しめる。道路をはさんだ向かい側は団体の観光客が利用できる大きな店や料亭、旅館がある。
 いずれの店も木造で、屋根の瓦の色はタレーに統一し、夜は障子から柔らかい光がこぼれると共に人々のにぎわいが見える。道路は歩道を広くし、車は一方通行で、駐車場は近隣に用意。川には屋形船や渡し舟が行き来し、少し違った角度から景色を楽しむ事が出来る。山居倉庫側の川そばには桜並木を作り、対岸には桜公園を作った。一番美しいと感じる川岸の桜が、そこに住む人々、訪れる人々の心を和ませてくれる事がねらいだ。
 景観を様々な角度から楽しむ事が出来るデザインを心がけ、駐車場や商業施設は、山居倉庫から離し、歩いて散策しながら買い物や食事が出来る動線とした。山居倉庫の使用されていない棟は、資料館、ギャラリー、音楽、光、朗読等のコンサート会場としての利用を考えていきたい。
 今回私は、歴史を持つ建築物と、新しく生み出す空間の共存を目指し、環境デザインを考えた。建築物は生きている人間と同じで、ただ忽然とそこに存在しているわけではない。人が大切なものを愛おしく思うことと同じで、建築物はたくさんの人の記憶や思いをのせて人の心と共存している。建造物を残していくことは、たくさんの歴史を受け継ぐこと、これは歴史的建策物だけではなく家もビルもマンションも同じことが言えると思う。20〜30年経つと跡形もなく壊されるような建築物では悲しい、新しいものを次々と建てることは簡単だ。しかし、今残さなければならないものを壊し、進歩主義だけに身を委ねると、どれだけ素晴らしいものをつくっても輪郭がぼやけたものにしかならない。形あるものだけでなく、内面の本質も見極めることが重要だ。
 私は、このような事をふまえて、歴史を残す事と同時に新しい歴史を築ける環境づくりをしたい。人々の心と共存するような歴史的建築物を未来に残していけたらいいと思う。時を超えて、住む人、訪れる人に優しい風が薫る空間づくり、町づくりを考えていきたい。・・・・・・と述べている。
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図は酒田市景観計画

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