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zoom RSS 「保存」と「活用」

<<   作成日時 : 2006/07/31 16:08   >>

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利用し続けることが文化財の活用

28日後藤氏迎えまちづくりシンポ開催

 まちづくりシンポジウム「鶴岡を歴史遺産のいきるまちに今さねば駄目だよぉ」が28日午後2時から、東北公益文科大学大学院ホールで開催された。
 第1部では、後藤治氏(工学院大学建築都市デザイン学科教授)が「新しい発想で文化財をいかす-鶴岡のまちづくりに期待するもの」と題した基調講演を行い、まず、日本人は文化財というと、大体みんな「宝物」で、宝物だから触っちゃいけないと思っています。また、文化財というと、大体の人が頭に思い浮かべるイメージは京都や奈良のお寺です。だから人々の生活にとって文化財がどういうものかというと、年に1回ぐらい見学に行き、見せてもらうというイメージです。今までの文化財保護法はそのイメージで組み立てられていました。
 世界では何をやっているかというと、宝物的なものも保存しているのですが、むしろ身近な生活の中で、歴史的なものとか文化的なものをリストアップし、そういうものを広く認めて、みんなで知恵を出し合いながら、自分たちの生活なり、日々の生活に関わる身近なものとして、どうやって継承しようかということを考えているわけです。日本の場合は宝物として見ているわけですから、文化財というと「滅多にないもの」です。ところがヨーロッパとかアメリカに行きますと、地図を開くとそこら中に文化財がプロットされています。それぐらいの違いがあるわけです。
 そこで日本でもアメリカやヨーロッパでやっているような、幅広く身近なものを文化財として扱う、そういう制度を作ろうということで導入したのが文化財登録制度です。制度ができたきっかけとしては、都市構造の一極集中化がどんどん進んできたとか、高層マンションが造られるとか、そういうことがどんどん進んで、近代建築とか、近代の土木構造物がどんどん壊されてきたということがありす。登録文化財制度では主な狙いが近代のものとなっていますが、登録すべき物件は、それ以外のものもたくさんあります。この制度は町にある歴史的・文化的なものを拾っていこうという考え方ですから、町によっては近代のものである町もあるでしょうし、ある町に行けば江戸時代のものであるケースがあるでしょう。それは様々だと思います。むしろそれぞれの町で、それぞれの町の歴史なり文化のベースになっているものを探して登録文化財を登録していくという考え方をしていただければ、と考えております。
 次に登録文化財の制度はどういうものかということをお話しします。日本では文化財は行政が守ってくれると思っている人がたくさんいるわけです。それは大きな間違いです。大量のものを守る、自分たちの生活の中で継承していく、地域づくりの中で継承していくとなったときには、その継承の主体はあくまで所有者をはじめとするそれに関わる人たちです。行政は、それをやりやすい環境を整える、そういった程度の役割を果たすべきだと思います。
 ところで文化財保護法には「保存」と「活用」という言葉が出てきますが、文化財保護法に書いてある活用は公開だけで、「公開」とは、実は博物館で陳列して公開するということです。従って、宝物をガラスケースに入れて見せるということですが、その点建造物には著しくあわないものがあります。建物そのものを資料館にしている場合もありますが、住宅を守っていこうと思ったら、住宅として利用し続けることが一番確かですし、建造物は必ず何らかの機能を持っているわけです。そういう点でいうと、活用というよりはむしろ利用という言葉の方がピタッとするわけです。つまり、建造物の場合は、利用し続けることが文化財の活用なんです。こういうイメージが国民の間に定着しないと、この登録制度は上手くいかないと思います。・・・と述べている。同氏は、かつては文化庁文化財保護部建造物課文化財調査官を務めており、当時の経験を活かして歴史的建築物(町並)の保存・活用に力を注いでいる。
 第2部のシンポジウム後半では、尾形昌彦氏(鶴岡青年会議所直前理事長)、本間貢氏(本間貢建築設計事務所代表、大山まちづくりの会事務局長)、鎌田悌治氏(ドリコン設計研究所代表、鶴岡市文化財保護審議会委員)が、いにしえの港町「加茂」、大山の歴史資産、鶴岡と欅、赤瓦などの地元鶴岡における事例発表プレゼンテーションを行い、質疑応答を通して、参加者全体でまちづくりを考えた。
 主催した東北公益文科大学「公益総合研究所」は、現代社会が抱える諸問題を、公益の理念に基づいて、公益視点から理系・文系の枠を超えて学際的・総合的に研究をする場。ここでは公益学の理論体系の構築を目指すと共に、地域との協働による「よりよい社会づくり」の方策を提示、今年5月から文部科学省私立大学学術高度化推進事業の助成を受けて「公益ビジネス研究プロジェクト」を研究開始。今後学内外の研究者と共に、さまざまな分野における公益学研究をプロジェクト方式で展開して行く。
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 日本では、寺社仏閣を除けば、歴史的な建物がどんどん無くなってきている。翻って、ヨーロッパなどに目を向けると古い建物はしっかりと保存されている。その違いはどこにあるかといえば、ひとつには民間活用、建物の地域に暮らす人たちが積極的に活用しているということがあげられる。
 日本でも市民自らの力で建築物の保存、活用に携わっていくことが大切だろう。歴史的な建物を残すというときには「こんな古いものを残してどうする」という声が必ずどこにおいても出てくる。では、古い建物を壊して新しい施設を作るのがよいのか、ということになると疑問を感じざるをえない。公共施設としてのあり方にもつながってくる問題ですが、市民が参加をして街づくりの当事者意識を持つ、皆で参加して古い建物の再生、活用、保存をしていったという活動作りのきっかけになるのではないかという目論見がある。
 新築の建物に比べ、古い建物には夢を描くことができます。建物が再生して生まれ変わったときに感動を得ることができ、ひいては地域に対する愛着、関心ががさらに増していくのではと思います。

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