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<<   作成日時 : 2006/04/14 09:11   >>

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《文化財建築の保存活用》 オープンゼミ
 東北公益文科大学大学院の高谷研究室が3月30日、午後6時半から鶴岡欅ホールで「《文化財建築の保存活用について》市民が愉しむ場の再生を考える」と題したオープンゼミナールを開催した。
 地域の資産的建築物がまちづくりにどう活かされていくべきかを、講師の高谷教授と、鶴岡の貴重な建築物に詳しいゲスト講師の鎌田氏に学ぶもので、参加者と共創するオープンゼミの趣旨や今回のテーマに最も相応しい、鎌田氏主宰の欅ホールが会場となった。
 近年、民家や町家の再生とそれを生かしたまちづくりが注目され始め、歴史ある建物を長く大切に活用することは、その文化的な価値の継承に止まらず、個性豊かな住環境の創造と地域の活性化に役立ち、また資源と共存する持続可能な社会の実現につながっていく。
 また、文化財の保護は、文化財の価値を維持・保存することが必要な条件となるのは当然であるが、歴史的建造物保護の主たる対象が、近年まで社寺建築など現代的な活用には馴染まないものが中心であり、優品に限定されていたことなどから、活用よりも保存が優先されてきた。
 しかし、最近は所有者等や地域住民、地方公共団体などにおいて、文化財に対する関心が高まるとともに、それを積極的に活用したいという希望や意欲が高まっている。
 一方、文化財の保存に対する配慮を欠いた利用は、結果として文化財の価値を損なうおそれもある。文化財建造物は、一度失われてしまえば取り戻すことのできない固有の価値を持っている。文化財の活用は、いまだ社会的な認知を十分に得ているとは言えないが、現在様々な手法で広がっており、文化財の活用の具体的な手法について、どのようなことが可能か、どのようなことが適切かなど、広く経験を交換したゼミとなった。
 始めに東北公益文科大学大学院教授の高谷時彦氏が、鶴岡らしさと風景づくりをテーマに、これからの編集型のまちづくりにおいては、過去を知り、古いものを活用することが新しいものを作り出すことと同様に重要になると語り、現在手がけている掛川城竹の丸の旧松本邸について触れ、明治以降の西洋化の流れに対し伝統的な建築を和風として捕らえなおす中で生み出された近代和風建築の一つで、なかでも家業の葛布生産の場(土間)、豪商の生活の場(座敷)、格式のある接客の場(書院)、意匠と贅を凝らした和洋折衷の間(離れ貴賓室)など当時の生活文化を伝える要素が一式となっているところに特徴があり、保存活用計画の基本設計をまとめている−と述べ、最近、鶴岡に活動の場を持つようになって、七日町の三浦屋さん(木造3階建て、昭和13年築・料亭)の様に本当にすばらしい近代和風やアールデコ建築を多く発見し、実は蔵もたくさん残っており、川越のように伝建地区を形成する程集中していないが、そういったものをうまく活かして行くことが、いわゆるクリエイティブシティづくりにつながるのだと思う−と話す。
 続いて、鎌田氏により「鶴岡・この街づくりの原点を探る」と題した講話があり、金峰神社〜現秋葉神社羽黒山別当〜赤川内川合流点が直線8980bで結ばれる軸があり、一里塚〜常念寺〜鶴ヶ城3870b、日枝神社(上)〜日枝神社(下)2560bの直線軸となっており、東西南北の神々から護られている構図となる−と話され、主宰の欅ホールについては、大山にあった120年前の醤油蔵を移築したもので、梁は欅で7軒と長く、壁も全く同じ方法で施工、まだ未整備のところも多いため、今後100年(若いスタッフが跡を継ぎ)かけて手をかけて行きたい。また、使用料が安く音響効果が良いため、コンサート会場にも使用しており、若い人たちがここで育って行ければ−と熱く話す。
 現在は、丸形の郵便ポストの保存、武家屋敷の保存に奔走、普通の建物でも、角度を変えれば素晴らしい面が見えてくる、鶴岡らしさを全国に広めていきたいと語った。
 庄内地方の歴史的建物は個人的研究にて支えられているのは有名だが、職人の技術の継承保存をも支えようとする姿勢も素晴らしい。
 現在、欅ホールのように、公共建築や民家の一部を喫茶店として使用することや、工場建築を演劇場、ショールームとして用いるなど、建物が本来持っていた機能や用途が失われてしまった後に、新しい機能や用途を加えて積極的に活用する方法が注目されている。
 これらの方法は、特に本来の機能や用途を維持できなくなった近代の建造物や民家建築にあっては、公開の機会の拡大につながり、文化財の魅力を広く伝える手法として極めて有効であり、点であったものが線として繋がって行けば、全国にも誇れる「鶴岡らしさ」となると言える。

●高谷時彦氏
〈経歴〉
1952香川県生まれ
1976東京大学都市工学科卒
1976槇総合計画事務所
1989設計・計画 高谷時彦事務所
2005東北公益文科大学大学院教授
〈所属団体など〉
日本建築学会会員
都市環境デザイン会議会員
日本都市計画家協会会員
府中建築文化フォーラム会員

●鎌田悌治氏
(有)ドリコン設計研究所(鶴岡市布目字宮田)
1935年生まれ
鶴岡けやきホール主宰
全国萱葺き民家保存活用ネットワーク協議会会員
鶴岡市文化財保護審議会委員
鶴岡地区伝統的建造物保存協会会長
鶴岡市景観審議会委員
■建築設計・監理業務、特殊建築物・建築設備定期調査業務、建物模型製作、茅葺屋根調査・解体・再生、明治擬洋風建築調査設計など

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